VIO脱毛

VIO脱毛で誤爆した話

脱毛サロンにて、二度目のVIO脱毛施術を受けてきた。

担当は、前回と同じく20代小悪魔系美女のNさん。大きなアーモンド形の目に、鼻筋はすっと通っていて、無駄のない一本線の美。髪は茶色がかったストレートロング。身長は高くないが、華奢というよりはむしろ、どこかしら豊かさを感じさせる体つきである。つまり巨乳である。

シャワーを浴びた後、まず施術台に仰向けに寝て剃毛してもらう。この後うつぶせ、続いて四つん這いになるのだが、もちろん全裸である。タオルで隠したりはしない。仰向けに寝た際、全裸を見られている快感から、まだ触れられてもいないうちに、股間のカルピスソーダ入り500mlペットボトルは膨張していた。

剃毛は本来有料オプションだが、前回の剃毛からまだそこまで毛が伸びていなかったので、今回はサービスで無料で剃ってもらえた。

剃り終わった後、Nさんはジェルを手に取り、私の皮膚に塗り始めた。ジェルのひんやりとした感触と、彼女の小さくて暖かい手の感触が混じり、じんわりと肌に広がっていく。これがとても気持ちいい。

Nさんはサービス精神旺盛で、脱毛するだけであれば塗る必要のないところにまでジェルを丁寧に塗ってくる。具体的には、僕の下半身に生えているカルピスソーダ500mlペットボトルにである。ペットボトルの下から先端まで、何度も執拗に塗りたくっていく。ペットボトルはいっそう膨張する。ジェルを塗っている最中に彼女と目が合うと、「ふふっ」と笑いかけてきた。かわいい。

「大丈夫ですか?」と彼女が聞いてきた。私は「大丈夫です。」と答えた。もちろん大丈夫じゃなかった。

仰向け、うつぶせ、四つん這いでのジェル塗りの後、再び仰向けになり、光脱毛器で光を当てていく。今回は前回、すなわち1回目よりも脱毛器の強度を強めにしてあった。そのため、けっこう痛かった。特にOラインの脱毛の際には、思わずビクンと反応してしまい、Nさんに笑われた。

脱毛後はいったん再びシャワーを浴びる。Nさんが私の手をとってバスルームまで連れていく。このときもちろん全裸である。我がカルピスソーダ500mlペットボトルはしっかりと膨張を維持しており、私自身の羞恥心などおかまいなしである。

2度目のシャワー後、また施術台に仰向けになり、仕上げとして光を当てた部分に保湿ジェルを塗られつつ、マッサージが始まる。

先ほどジェルを塗ったのと同様に、我がカルピスソーダ500mlペットボトルにも、底から先端までNさんは丹念にジェルを塗る。そんなところに毛など生えていたはずがないのだが。

まあいいか、とスルーしつつマッサージを堪能していたとき、その瞬間は不意にやってきた。さんざんNさんに刺激を与えられていた500mlペットボトルから、運動エネルギーを持て余した中身の炭酸カルピスが出口を求めて上昇を始めた。

「あっ、ちょ…ヤバ…」と蚊の断末魔のような私の声を聴いたNさんは、手を止めて「どうしました?」と尋ねてきたが、時すでに遅し。私自身のペットボトルからカルピスソーダが勢いよく発射された。Nさんが「あっ」と声を上げた。私は「ごめんなさい」と謝罪し、それに対してNさんは「ふふっ」と笑った。

よく考えてみると、なぜ私は謝ったのだろうか。悪いのはNさんではないか。炭酸飲料水の入ったペットボトルにあんなふうに刺激を与えたら、中身が噴き出すのは必然だろう。

カルピスは私の腹部にぶちまけられた。Nさんからティッシュを受け取り、私は自分でカルピスをふき取る。男のもっとも無様な姿のひとつだな、と思った。ここはNさんに拭いてもらいたかったというのが正直な気持ちである。

まだうつぶせ&四つん這いでの保湿ジェルの塗布が済んでいなかったが、ここで施術は強制終了。シャワーを浴び、そのまま着替えるよう言われた。せっかく塗ってもらった保湿ジェルを、自身の炭酸カルピスとともに洗い流す羽目になった。

シャワーを終え、着替えを済ませ、施術室に戻ると、お互い何事もなかったかのように、次回の施術の予約手続きを済ませた。

私はサロンを出て、うんざりするような猛暑の中を駅へ向かって歩いた。誤爆によって施術が途中で終了してしまったのは残念ではあるが、あの羞恥心とともに感じる性的快感も悪くはないな、と思った。